秋田ナガハマコーヒー株式会社
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コーヒーのお話
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 コーヒー全般 2

コーヒーの挽き方
豆を挽くときは、使用する抽出器具に合わせて挽き目を合わせてください。
単に豆を砕くのじゃなく、その豆の持っている香や風味を充分に引き出せる様にしたいですね。
注意点としては下記の通りです。
 
1. 粒の大きさが均一である事。 (ばらつきがあると、抽出時に味のばらつきが発生する)
2. 挽くときの発熱と微粉の発生を抑える。(熱によって酸化が早まり、微粉によって雑味が発生する)
3. 抽出器具に合った大きさにする。(例えばエスプレッソマシーンに粗挽きは合わない)
4. もちろん抽出直前に挽く。
 
使用する器具と挽き目は下記の通りです。
 
1. 極細挽(白砂糖位) お湯の通過時間がゆっくりで成分が出易い挽き方です。蒸気圧で 一気に抽出するエスプレッソにむいています。
2. 細挽(白糖〜グラニュー糖) 水でゆっくり抽出するウォータードリップにむいています。
3. 中細挽(グラニュー糖位) メリタ式ドリップにむいています。
4. 中挽(グラニュー〜ザラメ糖位) カリタ式・その他一般に多く使用されている器具にむいています。
5. 粗挽(ザラメ糖位) お湯の通過時間が早く成分の抽出もしづらいので、パーコレーター等にむいています。


コクについて
この頃「コク」ってなんですか?と聞かれることが多くなりました。

一般に「コク」とは、苦味・酸味などの味がしっかりと感じられること言います。(深い味わい・複雑・濃厚)

「コク」と良く対比されるのが「キレ」です。
「キレ」とは苦味がありながら後を引かずさっぱりと感じることを言います。(爽やか・軽快)
ビールの宣伝でも「コク」があるのに「キレ」があるというフレーズが有名ですよね。
濃厚で軽快?なかなか分かりづらいですね。深い味わいがあり爽やかな後味ということでしょうか?

更に「コク」とは以下のような言葉でも言われることがあります。
(ボディー・マウスフィール・口に広がる量感・バタリーなど)


コーヒーの中にある脂肪分をうまく抽出したものが「コク」のあるコーヒーと言われます。
但し、「コク」を感じるには味のバランスがとれていなければなりませんし、油脂分の乳化作用も大切です。

コーヒーとは離れますが、カレーやシチューなどにコクを出そうとするときに使うのがバター等の油脂類です。
カレーの場合は肉のゼラチン・コラーゲン・アミノ酸やカリウム等がコクを生み出しているとも言われています。
そう言えばマグロも脂の乗ったトロの部位が美味しかったりしますよね。 (ちょっと違うか・・・)

以上のことから、「コーヒーのコク」とは、『コーヒーの苦味・酸味・甘味などが複雑に交じり合いうまく
バランスのとれた深い味わいの旨味のこと』
ということになりそうですね。



輝ける山「キリマンジャロ」について
アフリカの最高峰「キリマンジャロ」は、アフリカ大陸のインド洋に面した東部にある国「タンザニア」にある標高5895mの火山です。
通常キリマンジャロはキリマンと略されて呼ばれているのですが、「タンザニア」の公用語であるスワヒリ語では、「キリマ」は「山」という意味で「ンジャロ」は「輝く」と言う意味になります。ですからキリマンではなくキリマ・ンジャロと区切るのが本当なのです。でも、言い慣れた「キリマン」という呼び方がしっくりきますね。

キリマンジャロは赤道直下というのに山頂には万年雪があり、その雪を太陽が照らすとその角度によりいく色にも変化して行くそうです。日本に例えると「霊峰富士山」のような感覚なのかもしれませんね。

タンザニア産のコーヒーでもグレードや栽培された土壌により味の違いが出てきます。一般的にAAクラスの高品質コーヒーを「キリマンジャロ」として販売しているみたいです。
ナガハマコーヒーではキリマンジャロ南の標高2000mのスロープで収穫されたコーヒーをキリマンジャロ。そこ以外でで収穫された高品質コーヒーをタンザニアAAとして区別しています。タンザニアではブルボン種が多く、水洗処理後に天日乾燥をして生産しています。

キリマンジャロは力強い酸味で、コクがあり、甘い風味そして豊かな香りを持っています。
酸味が嫌いな方でもやや深めに焙煎すればコクと風味が増し、飲みやすくなると思います。


コーヒー大国ブラジルについて
コーヒーといえば「ブラジル」・「ブラジル」と言えばコーヒーかリオのカーニバル!!と言うほコーヒーとブラジルは切っても切れない関係があります。

正式名称は「ブラジル連邦共和国=Federative Requblic of Brazil」と言い、国土面積は851.2万平方kmで日本(37.7平方km)の約22.5倍の大きさです。
首都はブラジリアで人口は1億8,352万人。そのうちの9割がカトリック教徒だそうです。
人口・面積とも南米大陸のおよそ半分を占めている大きな国です。

この広大な国土(と言っても6割くらいはアマゾンなどの熱帯雨林なのですが・・・)で生産されるコーヒーは世界の生産量のおよそ30%を占め、その量は年間3500万袋/60kgになります。

コーヒー豆の主要産地はサンパウロの北部につながるミナス・ジェライス州です。
温暖で霜害の危険性が少なく、新たな灌漑設備や栽培技術の導入などにより高品質のコーヒーが多く生産されています。

他の産地としてはサンタ・カタリナ、バイア、リオ、ゴイアスなどがあります。

広大な土地で生産されるブラジルコーヒーは、その産地により大きく品質が異なります。そこで、その品質差を格付けする作業が必要となります。
その格付けをするのがコーヒー鑑定士(クラシフィカドール)という職業の人達です。

以前にも書きましたが、格付けの基準はタイプ・カップ・サイズの複数の検査が採用されます。

タイプ:(ブラジル式欠点数計算)
ロット数300gの中にどれだけ欠点数があるかで決められ、No.2〜No.8まで分けられます。

NO.2=4点  No.3=12点  No.4=26点  No.8=360点
(
小石・小枝=各1点  虫食い豆=1/2点  未熟豆=1/5点  黒豆= 1点など)

完全なコーヒーは存在しないと言うことで、「NO.1」はブラジルにはありません。

サイズ:大きさにより選別 しかし実際には13/14とかスクリーン20 7.9mm以上 18/19とか複数にまたがって選別されたりします。

スクリーン19 7.5mm
スクリーン18 7.1mm 大きい方が高値で売買されますが、17〜19くらいが
スクリーン17 6.75mm 一番良いと思います。
↓ ↓
スクリーン13 5.2mm

カップ:味による格付け
 ストリクトリー・ソフト 甘く非常にソフトな口当たり

ソフト 甘くソフトな口当り
ソフティッシュ やや弱い甘味
ハード 鋭く刺激性のある渋みがある
リヤード 軽いヨード臭がある
リオ リオ臭がある
リオゾーナ リオ臭が強い

このほかにも、酸味の種類(高産地産特有の酸味・ウォッシュドの酸味など)に分類され格付けされます。



カフェインについて
以前にもカフェインの効用について書きましたが、もう少し詳しく書いてみます。
カフェインが含まれている主な飲料は「コーヒー」「紅茶」「緑茶」「コーラ」「ココア」等、いつも普通に口にしているものばかりです。
コーヒーを飲むと頭痛が和らぐことがありますが、これはカフェインの作用と言われ、市販の頭痛薬や風薬など医薬品にも含まれている成分です。

カフェインの薬理作用として、
1. 中枢神経興奮に作用する
カフェインは脳や延髄などの中枢神経系を興奮させる働きがあります。
これにより、思考力が速くなったり、眠気や疲労を除去したり、運動の機能を高めたりします。
2. 骨格筋に作用する
カフェインは骨格筋に直接作用して、筋肉の収縮を増強し、疲労感の減退などに作用します。
3. 心筋に作用する
カフェインは心筋に直接作用して、心筋興奮(収縮増加・拍出量増加)をおこします。
また、末梢血管などにより、二日酔いに効きます。
4. 利尿効果に作用する
カフェインが腎臓の血管を拡張することに作用し、血流量が増加し、尿の生成を増加させます。
老廃物や疲労物質などを排出し、ます。
5. 胃酸分泌促進に作用する
カフェインは胃酸の分泌を促進します。但し、獲り過ぎは偏頭痛の原因になったりしますので注意が必要です。


バリスタについて Part1
エスプレッソとは、極細挽きの粉に9気圧もの高圧の蒸気をかけて短時間で淹れるコーヒーです。
イタリアではそのエスプレッソを飲むところを「BAR」(バール)と呼んでいます。
バリスタ〔BARISTA=伊〕とは、バール〔bar〕で給仕・サービス〔〜ista〕をする人のことを言います。
一般には、カフェでエスプレッソを抽出したり、抽出したエスプレッソにミルクを使い絵を描いたり(ラテアートとか、デザインカプチーノとか言います)する人のことを言ったりしています。
全然関係ありませんが、イタリア語では他に「ista」が付く単語として、specialista( スペシャリスト)
pianista(ピアニスト)Fantasista(ファンタジスタ)等があります。

その「バリスタ」と呼ばれているエスプレッソ抽出のプロが、お客様の御注文に応じてエスプレッソマシーンで
コーヒーを抽出し、提供してくれます。
バールはイタリアでは町のあちらこちらにあり、地域に密着したというか根差したというかイタリア人の生活の一部になっています。
レジでお金を払い、カウンターにレシートを出すとバリスタがエスプレッソを出してくれます。カウンターしかなくそこでお金を出し、エスプレッソをもらい、飲むところもあります。また、立ち飲みが多いのですが、中には店の奥にテーブル席がある店もあります。但し座るとコーヒーの値段は上がります。
今では日本でもイタリア式やシアトル式と言われるカフェがあちらこちらに増えてきています。

カフェでは、デザインカプチーノやラテアートがもてはやされていますが、それらは全部、「エスプレッソ」の
液体を用いたアレンジメニューになります。見た目で楽しませるのは勿論必要ですが、その前に美味しくきちんと抽出された「エスプレッソ」が出来るか否かが重要になります。
エスプレッソマシーンを使いこなし、一杯のほんの20〜30ccほどのコーヒーにコーヒーの持つ美味しさだけを抽出する、まさにこれがバリスタの腕の見せ所となります。
その他に抽出技術の他に、接客力やカクテルの知識、勿論コーヒー全般の知識も必要とされています。

今のところ、日本でのバリスタは免許も試験もありません。
しかし、そのお店の顔として、お客様に接するプロとして、とても重要な立場にあると思います。



バリスタについて Part2
バリスタ選手権

2006年5月19〜21日にスイスの首都ベルンにて行なわれる「Warld of Coffee 2006」でのWBC2006(World Barista Championship)で今年度のバリスタ世界チャンピオンが決定します。

*ベルン(Bern)ベルンの市の名前の由来となったのは・・・・「熊」 熊公園・熊のからくり時計塔・噴水やチョコレートに至まで熊をモチーフにしたもので溢れています。ベルンに初の砦を設けたベルトルード5世の最初の獲物が熊だったという逸話から来ているのだそうです。 今も市内には、12世紀の時計塔や大寺院などが残り、「ユネスコ」の世界文化遺産に登録されています。


1月20日の東京予選を皮切りに始まった「ジャパンバリスタ選手権」も、3月15日に行なわれた国際ホテルレストランショーにて今年度日本チャンピオンが決定しました。
年々レベルが向上しているといわれているこの大会には日本各地から141名の選手が参加し、熱戦を繰り広げました。
去年のチャンピオンは決勝戦で破れ、今年は九州の選手が新しいチャンピオンとなり、世界大会に行くことになりました。

この選手権では、どのように甲乙を付けるのでしょうか?
大きく分けて、
1、エスプレッソの評価
2、カプチーノの評価
3、シグネチャービバレッジの評価
4、バリスタとしての評価の4つのポイント(予選会はシグネチャービバレッジはありません)

で評価されます。
各競技者は、エスプレッソ4杯・カプチーノ4杯・シグネチャービバレッジ(エスプレッソをベースとしたノンアルコールのオリジナルドリンク)4杯を15分(予選は10分)以内に提供します。
提供する順番は個人の自由ですが、各ドリンクとも4杯を同時に提供しなければなりません。
規定時間内に提出できなければ減点となり、2分を超過した時点で失格となります。

競技者の「始めます」の合図で時計がスタートし、「終わります」の合図で時計が止まります。
この15分(予選では10分)が競技者は勿論、見ているほうも気になって、ハラハラしてしまいます。
自己紹介〜競技者の外観〜テクニック〜プレゼンテーション〜提供と一連の動作や対応など味以外も評価の対象となります。

使用するコーヒー豆・ミル・カップなどは競技者の任意となります。近年は、エスプレッソの液体そのものの味がいかに素晴らしいかというところに重点をおいて競技が行なわれています。
素晴らしいコーヒー豆を適正な技術で焙煎し、そのコーヒーの持っている特性を充分に引き出しているか?そこが重要になります。
そのコーヒーが持っている風味特性を十分に理解していなければ美味しいエスプレッソは出来ないということです。
これはエスプレッソだけではなくコーヒー全体に言えることですね。



バリスタについて Part3
バリスタ選手権

選手権では下記の項目で審査評価されます。

【感応面での評価】
それぞれのドリンクに対し、甘味・苦味・酸味・香り・後味の印象度など、それらの調和が重視され加点されます。
また、そのドリンクに対しての説明を審査員にすることも求められます。

1.エスプレッソの評価
◎エスプレッソの味覚評価・・・

 クレマの色(ヘーゼルナッツ・ダークブラウン・赤みを帯びた反射色)
 クレマのキメ細かさと持続性
 味のバランス(甘味・酸味・苦味の調和)
 口当たり・後味の触感のバランス(フルボディー・まろやか・滑らか)

◎ドリンクの提供
 4杯のエスプレッソは同時に提供されたか
 適正なエスプレッソカップを使用しているか
 付属品・付帯品ともに提供されているか(スプーン・砂糖・水・etc・・・)

2.カプチーノの評価
◎カプチーノの味覚評価

 カプチーノとしての外観は適切か(伝統的かラテアート)
 フォームのきめ細かさと持続性
 カプチーノの温度(熱い・温かすぎる・冷たすぎる)
 味覚のバランス(濃厚なミルクの甘さとエスプレッソの調和の取れた味わい)

◎ドリンクの提供
 4杯のカプチーノは同時に提供されたか
 適正なカプチーノカップを使用しているか
 付属品・付帯品ともに提供されているか(スプーン・砂糖・水・etc・・・)

3.シグネチャービバレッジの評価
◎シグネチャービバレッジの味覚評価

 作品に対する十分な説明がされ、提供されているか
 魅力的な外観(エレガント・クリーン・カップ/グラスの使用方法)
 独創性が感じられるか
 味覚のバランス(使用した材料とエスプレッソの味)
 適正な温度(温かいものか/冷たいものか)

4.バリスタとしての評価
◎顧客サービス・接客技術

 プレゼンテーション(プロフェッショナル・尊心・熱意)
 細部への心配り/全ての付属品、付帯品は揃ってるか
 適切な衣服(外観)

◎ドリンクの評価
 カップの温度はドリンクに対して適切であったか

5.総合的な評価
総合的にどうか
時間内に競技を終了できたか

以上、200点満点で評価されます。

【技術面での評価】
バリスタとしてのテクニックやエスプレッソマシーンやミル等の理解度などが審
査対象となります。
立ち居振る舞いや服装・髪型・しゃべり口調など色々な角度から審査されます。

1.開始時の作業場の評価
◎競技エリア

 開始時に作業場が清潔か
 清潔なクロス(ダスター)は用意されているか

2.エスプレッソの評価
◎専門技術(テクニカルスキル)

 グループヘッドの水洗い(湯通し)
 ドーシング前のフィルターバスヶットは乾燥・清潔か
 ドーシング/グライディング時にこぼしたり無駄にしていないか
 適正なドーシングとタンピング
 ホルダーフィルターが清潔か(挿入前)
 手際の良い挿入と抽出
 抽出時間(20〜30秒)

3.カプチーノの評価
◎専門技術(テクニカルスキル)

 グループヘッドの水洗い(湯通し)
 ドーシング前のフィルターバスヶットは乾燥・清潔か
 ドーシング/グライディング時にこぼしたり無駄にしていないか
 適正なドーシングとタンピング
 ホルダーフィルターが清潔か(挿入前)
 手際の良い挿入と抽出
 抽出時間(20〜30秒)
 視覚的なエスプレッソであること

◎ミルク
 清潔なピッチャー
 スチーミング前のスムーズノズルの空吹かし
 スチーミング後のスムーズノズルは清潔か
 スチーミング後のスムーズノズルの空吹かし
 ピッチャーは空/清潔か

4.シグネチャービバレッジの評価
◎専門技術(テクニカルスキル

 グループヘッドの水洗い(湯通し)
 ドーシング前のフィルターバスヶットは乾燥・清潔か
 ドーシング/グライディング時にこぼしたり無駄にしていないか
 適正なドーシングとタンピング
 ホルダーフィルターが清潔か(挿入前)
 手際の良い挿入と抽出
 抽出時間(20〜30秒)
 視覚的なエスプレッソであること

◎ドリンクの提供
 4杯のカプチーノは同時に提供されたか

5.技術評価
◎専門技術(テクニカルスキル)

 グラインダーの理解度
 抽出口は綺麗になっているか/ドーシングチャンバーに置いているか

6.終了時の作業場の評価
◎作業エリア

 競技終了時の作業場はきれいか
 使用した備品(クロス等)の使い方は清潔か

以上、100点満点で評価されます。
これらの評価項目を理解した上で、スイスで行なわれるWorld Barista Championshipを見に行くと分かりやすく
楽しく見学できますね。



精製処理方法について
コーヒー豆はコーヒーの木から摘み取られた後この「精製」という工程を経ます。
コーヒーの果実はその色や形がさくらんぼに似てることから「コーヒーチェリー」と呼ばれます。さくらんぼは種を捨てて実を食しますが、コーヒー豆は実を捨てて種(豆)を使用します。

収穫されたコーヒーの果実からコーヒー豆を取り出す工程を精製処理と言います。この処理工程は・ナチュラル・ウォッシュド・パルプドナチュラルと呼ばれる3つの方法があります。

3つの方法のいずれかにするにしても、収穫後の果実(チェリー)は長時間放置しておくことは出来ません。
特に完熟したチェリーは糖度が高く腐敗しやすく、時には発酵してしまい、異臭を発生したりします。
今、大きな農場では衛星回線を利用したりして、収穫したチェリーを短時間で精製処理場に届けるように工夫、改良がなされています。


1、ナチュラル

非水洗式や自然乾燥式といわれる方法です。
果肉を付けたまま乾燥させ、乾いた後に果肉と外皮を除去する方式で、ブラジル・エチオピアなどで行なわれている方式です。
収穫した果実を乾燥場に平らに広げ、天日で自然乾燥します。
ナチュラル方式は広い乾燥場を必要としますし、雨などの自然環境に左右されやすい欠点もあります。
均一に乾燥させるために頻繁にチェリーを攪拌する作業をしなければなりません。
現在は、収穫後果実を水洗いしたり、比重選別機にかけたりして完熟果実のみをふるいわけてから乾燥場に運んだりする農場もあります。
また、乾燥場の地面も、土・コンクリート・やしの葉などを敷いた床やハンモック上のものまで、多様化されています。


ナチュラル式で乾燥されたコーヒー豆は天日乾燥により果肉の甘味を充分吸い取り、甘く柔らかな酸味と豊かなコクを持った、とても魅力的な味のコーヒーになります。

2、ウォッシュド

水洗式と言われる方式です。
パルパーと呼ばれる、果肉を除去する装置を使い、チェリーの外皮と果肉を取り除き、パーチメントを取り出し、そのパーチメントに付着した粘液質を発酵工程で除去し、その後乾燥させる方式です。
通称、フリィウォッシュドと言われ、コロンビア、ケニアやタンザニアなどの国々で採用されています。
パルパーにより果肉などを除去されたパーチメントを発酵槽に入れ、発酵させ、付着した粘り気のある粘液質を取り除いた後に、水洗槽に送られ、水洗いを経て乾燥場に送られます。
チェリーの熟度や処理場の気温や水温により、発酵の時間を調節しなければなりません。
一般には気温の低い高地では長い時間・逆に気温の高い低地では短い浸け置き時間となります。
きちんと時間管理や温度管理ををしていないと良いコーヒーが出来ないというのはいうまでもありません。
フリィウォッシュドのコーヒーは洗練された綺麗な酸味を有するコーヒーになります。
但し、この工程には大量の水を使用するということと、除去した粘液質による水質の汚染がコーヒーの生産現場で、自然環境の維持という問題に直面しています。

3、パルプトナチュラル

近年ブラジルなどで増えてきている処理方法です。
パルパーから出てきた粘液質の付着したままのパーチメントをそのまま乾燥させる方式です。
ナチュラル方式とウォッシュド方式の良いとこ取りの方式ともいえます。
粘液質を付けたまま乾燥させることで、コーヒー豆に甘味を吸い取らせることが出来、薬品臭や発酵臭が出てくる危険性も低減することが出来ます。
今後この方式が多くなってくるように思います。

4、その他

コーヒーの実を食した動物が排出した糞から取り出したパーチメントを使うコーヒーもあるそうです。
私はまだ飲んだことがございませんが・・・・・
また、水を使わずに果肉を取り除くという方式も開発されてみているそうです。



COE (カップオブエクセレンス)

今まで一般に出回っているコーヒーとは一線を画したコーヒーがスペシャルティーコーヒーと呼ばれているコーヒーです。
特に、COE(カップオブエクセレンス)に代表されるコンペティション入賞コーヒーは素晴らしい味と風味特性を持っています。

コーヒーの品評会は色々ありますが、その中でもこのカップオブエクセレンスは抽出したコーヒーの液体が持つ風味特性だけで優劣を競い合う、公正な審査基準を持ち、参加基準を満たしていれば、小さな農園でも参加できるとても素晴らしいシステムの品評会です。

以前はとにかく安ければそれでOKというような風潮がありました。低い価格で販売する為に農家の人たちは、農薬散布の量を減らしたり、コーヒーの木に手間をかける回数を減らしたりとコストの削減に躍起になり、コーヒーの品質は二の次になってしまいました。
仮に高品質なコーヒーを作ったとしてもその時の相場のまま買い叩かれ、低品質なコーヒーに混ぜられ販売されていました。
経費をかけずにとにかく量を生産する、どんなコーヒーでもコーヒーはコーヒーと「品質<量」となっていました。

良いコーヒーを作るには、コーヒー作りに従事する農家の人たちが充分満足のいく生活環境や利益を得なければなりません。
そして、今までのコーヒー作りとは違うという意識を農家の人たちに持ってもらわなければなりません。
その為に、農場関係者との信頼関係の再度の構築や近隣環境の整備、子供達の教育など色々な面からのサポートも含めた援助も行なっています。

当社でも今年度分のCOE入賞コーヒーを仕入れます。
本当に素晴らしいコーヒーを秋田の皆さんにも楽しんでもらえたら良いですね。






【ナガハマコーヒー】
Tel:018-868-7301
email:info@ncafe.co.jp