秋田ナガハマコーヒー株式会社
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 レギュラーコーヒーの淹れ方

ペーパードリップ編
コーヒーを淹れる(いれる)の「淹」は、お湯をさして飲み物を作ると言う意味です。または、浸す、漬けるという意味もあります。コーヒーは粉のままでは飲むことは出来ません。この粉にお湯をさして、コーヒーの香りや成分を引き出すという作業が必要です。たんにコーヒーを淹れると言いますが、淹れ方は色々。国や地方によって淹れ方に特徴があり、それぞれの淹れ方で味も変わります。だからこそコーヒーは楽しいのかもしれませんね。
コーヒーを淹れるためにはまずはコーヒー豆を手に入れなければなりません。 そのほかには色々な器具が必要になります。ペーパーフィルター・ネル・デカンター・ロト・細口ポット等など・・・。コーヒーの淹れ方によって必要なものとそうでないものに分かれます。

一般的な「ペーパードリップ」でいうと、 

1、ペーパーフィルター
2、ロト(ドリッパー)
3、デカンター(ガラス容器)
4、細口ポット

あとは、コーヒーの粉とお湯があればOK!!

◎ペーパードリップで淹れてみよう。

1、コーヒー豆(中挽き)を準備します。
2、お湯を沸かします。
3、デカンタ・ロトにお湯を注ぎ温めておきます。
4、ペーパーフィルターの圧着部分(側面・底面)を互い違いに折り曲げる。
5、ドリッパーにフィルターをセットします。
6、人数分の粉を入れ、表面が平らになるよう左右に軽く振ります。
7、いったん沸騰させたお湯を徐々に冷まし、85〜90℃になったら注湯を始めます。
8、第1湯目。中央部から外側に向い円を書くようにお湯を注ぎます。
9、下のデカンタにお湯が1〜2滴落ちたら注湯を止めます。
10、ドーム型に膨らんだら20〜30秒位蒸らします。
11、ゆっくりと花びらを書くようにお湯を注していきます。
12、ペーパーにお湯をかけないように注意します。
13、粉の上に出る泡(あく)を保持するようにする。
14、適量のコーヒーが抽出されたら、ロトからコーヒーが出きらないうちにデカンタからはずします。
15、ペーパーフィルターの外側にコーヒーの粉がきれいに付着してたら上手に出来た証拠です。


コーヒーメーカー編
◎コーヒーメーカーで淹れてみよう。
誰が淹れても同じ味が出せるように、そして、もっと簡単に淹れられるようにと作られたのがコーヒーメーカーです。
フィルターをセットし、粉を入れ、水を入れてスイッチONで後は機械が作ってくれます。ドリップを簡素化したものですね。
コーヒーメーカーには大きく分けて2種類あります。 一般のご家庭で使用されているタイプは「直湯式」です。業務用として使われているのが「貯湯式」です。それぞれに利点・欠点を持っていますので、理解した上でお使いになれば美味しいコーヒーが作れます。

「直湯式」
タンクに入れた水が、熱線を巻いた管の中を通って行く間にお湯になり、上部から、断続的に コーヒー豆に降り注ぐタイプのコーヒーメーカーです。
最初はややぬるい温度のお湯が出て、最後は熱湯・蒸気が出てしまいます。
抽出時間が長い為、色々な成分も出てしまい、苦めの強い味になります。
最近では、ミルや自動蒸らし機能、更には焙煎機能などが付いたメーカーも登場しています。


「貯湯式」
常時95℃位のお湯を蓄えておくことにより、一気に大量のコーヒー液を抽出できるマシーンです。
オフィスや催事場等で使用されることが多いです。
10〜20杯を一度に出せるので大人数のところなどでは便利です。
但し、蒸らし機能が無い為、あっさりとした味になることがあります。


どちらのタイプにも言えることは、少量の抽出には適さないということです。5杯用なら5杯分、10杯用なら10杯分を抽出するのが一番美味しく出るようにと設計されているようです。
コーヒーマシンを使い、いつも美味しくコーヒーを飲むためには、機械の手入れも必要不可欠です。例えば、シャワー口(お湯の出てくるところ)などに付着したコーヒーの粉などをいつも取り除き清潔にしておいたり、ミル付きのマシーンなどは、ミルに残った粉の掃除なども欠かせません。

また、付属の保温機能は、常時暖かいままに抽出したコーヒーを保温しておくという優れものですが、過熱し続ける事になりますので、味は時間の経過とともに酸化が進み、劣化して(まずくなって)いきますので注意が必要です。
ホットコーヒーは抽出後どのような手段をとっても味は劣化していきますので、やはり淹れたてのコーヒーを飲みきるようにする事をおすすめします。


サイフォン編
◎サイフォンで淹れてみよう。
サイフォンとは、蒸気圧(空気圧)を利用してコーヒーを抽出する方法です。
丸いガラス(フラスコ)と細い管のあるガラス(ロト)をくみ合わせ、アルコー ルランプで熱して作られる演出としても、インテリアとしても魅力ある器具です。
以前ある喫茶店では、サイフォンを5台くらいカウンターに並べ、抜群の演出を していました。
綺麗に輝くガラスとアルコールランプの炎はムードいっぱいなものでした。
こちらもドリップに比べれば味に個人差が出にくい器具です。



1、フラスコに水を人数分より少し多めに入れる。
2、フラスコの外側に着いた水滴をふき取る。
3、.架台にフラスコをセットする。
4、アルコールランプで水を加熱する。
5、ロトにネルフィルターをセットする。
6、若干細かめに挽いた人数分の粉をセットします。
7、十分お湯が沸騰したらフラスコにロトの管を差し込みます。
8、しばらくすると徐々にお湯が上に上って行きます。
9、粉がお湯に押し上げられたようになったら竹べらでお湯と馴染ませます。
10、馴染んだ所でアルコールランプをはずします。
11、フラスコの温度が下がり、コーヒー液が下に落ちてきます。
12、落ちきったら抽出完了です。

インテリアとしても十分耐えうるこの器具は、ガラスの透明感が失われると逆に不潔さを強調してしまいますので、清潔を保つと言うことが重要です。
また、ネル(布フィルター)の保管がとても重要です。
使用後はお湯で丁寧に洗い、コーヒーの残り粉などで酸化が進まないようにし、乾かないように水を張った容器に入れて保存します。
再度使用する時は硬く絞り、水分を良く切ります。
何回も使って行くと毛羽だって来ますので、早めに交換しなければなりません。
今は、ペーパーフィルター使用の器具もあるみたいです。


パーコレーター編
◎パーコレーターで淹れてみよう。。。
若い人には聞き慣れない器具かもしれません。
アウトドアがお好きな方はご存知かと思いますが・・・
アメリカの西部劇とかでたまに見かけますよね。
簡単に言うと、煮沸循環式コーヒー抽出器のことです。
ポットの中の沸騰したお湯がパイプの中を通りそのお湯がコーヒー粉を通過しコーヒー液となってまた沸騰させられパイプを通って再度コーヒー粉に降りかかる。
こんな感じで沸騰とろ過をくり返しながらつくられるコーヒーです。

 

1、パーコレーター本体の中からバスケットを取り出します。
2、本体に水を適量入れ、火にかけます。
3、バスケットにコーヒー粉を人数分の粗挽きコーヒー粉をセットし中蓋をします。
4、お湯が沸騰したら火を止め、バスケットをセットし外蓋をします。
5、再び火にかけます。(中火で)
6、熱湯が粉にかかり、コーヒー液になります。
7、外蓋に付いているガラスで、コーヒー液の色を確認し、好みの色になったら、火からおろします。
8、使用後の器具はきちんと水洗いをし、水気をふき取ります。

長時間火にかけたままにしたり、強火でぐつぐつさせると、クセのある濁ったコーヒーになります。
お湯とコーヒー粉が混ざりっぱなしの状態なので、繊細な味や香りを楽しむのには不適かも知れません。
バスケットには小さい穴がいっぱい開いています。そこからコーヒー粉がこぼれ落ちない程度に粗く挽いた粉を準備しましょう。
早くお湯を沸かさなきゃと言って、ポットの外側にまで炎が出ちゃうと、取っ手のプラスチックが溶けてしまうので注意しましょう。


ウォータードリップ編
◎ウォータードリップを淹れてみよう。。。。
通常私達はお湯を使ってコーヒーを淹れますが、この「ウォーター・ドリップ」は
冷たい水をそのまま使い長時間(4〜8時間)かけてゆっくりと抽出します。
「ウォーター・ドリップ」は「ダッチコーヒー」とも呼ばれます。
旧オランダ領近辺でこのような器具が作られて使われていた為この名前が付いたようです。



写真のような専用の器具を使います。
色々なメーカーで販売していますが、1万円位から10数万円位までと少し値が張ります。

ウォータードリップの味とコクは粉の量や抽出時間などにより変わります。
(ここはお湯を使っての抽出も同じです)
但し、お湯のように沸騰させて使うのではない為水そのものの味がダイレクトに出ます。
水はカルキ臭等のない軟水を使いましょう。

1、水出し専用セラミックフィルターをロトにセットします。
  (ロトもフィルターも破損しやすいので、細心の注意を)
2、人数分の粉を用意します。(深煎り・細挽き)(一人前10〜12g)
3、ロトに粉を入れ、水を少量注ぎ、スプーンなどで強く押し固めます。(表面は平らに)
4、水滴が一箇所に落ち、その部分だけが凹んだりしないように粉の上に丸濾紙をセットします。
5、水タンクに水漏れがないことを確認します。(特にコックの部分)
6、水タンクに人数分の水を入れます。(一人分約150cc)
7、水タンクのコックを開き水滴の落下間隔を調整します。
   (水タンクの水量が減ると落下時間が遅くなります)
8、水タンクが空になったら終了です。(コーヒー液が落下していてもそこで止めます)

※コーヒー粉はパウダー状だと、水の浸透が遅くなり、粗すぎると早すぎてしまいます。
 抽出時間があまりにも長すぎるとエグ味・雑味が出てしまいます。
 抽出したコーヒーはホットで飲むなら人数分を温めて、アイスなら冷やして飲みます。
 抽出器具は丁寧に水洗いします。(ガラス製なので割らないように)


メーカーの基本データ(15人用の場合)

水滴落下速度 水滴落下終了 出来上がり量
フレンチロースト 1700cc 1分間に35〜40滴 約8時間 1500cc
細挽き150g 2時間毎に調整

※気温20℃/ 水温15℃/湿度60%


ウォータードリップ編 Part 2
◎ウォータードリップを淹れてみよう。。。。Part 2
『前回紹介した器具を買うとなると1万円からの出費になり、とてもじゃないが予算を出せません。』
という声が届きました。
でも、「ウォータードリップコーヒーは飲んでみたい」と言う人には今回紹介するこちら。

『水出しコーヒー』
名前の通り、水で出すコーヒーです。
お湯がなくても、ウォータードリップの器具がなくても容器と水とコーヒー粉とフィルターがあれば大丈夫。
誰でも簡単に作れます。

1、容器にコーヒーの粉を入れます。(粉は800CCに対し70g位)
 (ガラス容器がなければ手鍋でも麦茶を入れておくようなポットでもOK)
2、水を注ぎます。
 (ウォータードリップと同じく水の味がダイレクトに出ますので、カルキ臭のない軟水を使用します)
3、軽く攪拌します。
4、コーヒーを寝かせます。
 (口に蓋をして8〜12時間程冷蔵庫に入れておきます)
5、粉を濾します。
 (ペーパーフィルターで粉を濾したら出来上がり)
6、抽出したコーヒーはホットで飲むなら人数分を温めて、アイスなら冷やして飲みます。

※コーヒー粉を最初から麦茶などを入れるフィルターパックに入れて水につけておくとフィルターで濾す作業がなく楽です。
 冷蔵庫の中で保存してあるので、冷たいアイスコーヒーとしてすぐにお飲みになれます。
 夏場なら、水出しコーヒーを凍らせてコーヒーキュービックとしてアイスコーヒーに浮かべるのも綺麗ですね。


エスプレッソコーヒーを淹れてみよう
カフェの本場イタリアでは、コーヒー=エスプレッソとなります。
「エスプレッソ(espresso)」とは英語では「エキスプレス(express)」、速達や急行という意味です。
極細挽きの粉に高圧の蒸気をかけて短時間で淹れるコーヒーです。
そのエスプレッソを飲むところが「BAR」(バール)と呼ばれているお店です。
そこには「バリスタ」と呼ばれる、エスプレッソ抽出のプロがいて、お客様の注文に応じエスプレッソマシーンで
コーヒーを抽出し、提供してくれます。
バールはイタリアでは町のあちらこちらにあり、地域に密着したというか根差したというかイタリア人の生活の一部になっています。
レジでお金を払い、カウンターにレシートを出すとバリスタがエスプレッソを出してくれます。
カウンターしかなくそこでお金を出し、エスプレッソをもらい、飲むところもあります。
また、立ち飲みが多いのですが、中には店の奥にテーブル席がある店もあります。
但し座るとコーヒーの値段は上がります。



1、湯温約90℃、抽出圧力9気圧の性能の安定したエスプレッソマシーンを用意する。
2、エスプレッソブレンドをパウダー状に極細挽きにしたコーヒーをホルダーに入れるする。
3、ホルダーに入れた粉を平らにプレスする。
4、ホルダーをマシーンにセットする。
5、コーヒーが冷めにくい厚手のデミタスカップをホルダーの下にセットする。
6、適した圧力で20秒位かけて抽出する。
7、30cc抽出したらエスプレッソの出来上がり。
8、カップに残ったお砂糖はスプーンですくっていただきます。


直火式エスプレッソ編
◎直火式エスプレッソ編
ご家庭で9気圧のエスプレッソマシーンを準備するのは大変です。
そこで今回はイタリアの家庭でも使われている簡易エスプレッソ抽出器具で淹れてみましょう。



写真の器具は中央部で2つに分かれます。
取外した下の部分に水を入れ、コーヒーを詰めたフィルターを濾し上のポットの部分にコーヒーがたまる仕組みです。
以前に紹介した「パーコレーター」に少し似ているため、アメリカでは、「イタリア式パーコレーター」とも言われているみたいです。

1、直火式エスプレッソ器具を準備します。
2、上部・下部を回して外します。
3、バケット部にコーヒー粉(細引き)を人数分セットします。
4、粉を平らにするように軽く押さえます。
5、丸濾紙を敷きます。(敷かなくてもOKですのでお好みで)
6、下部のフラスコに水を人数分セットします。(1杯=30cc)
7、バスケットを下部フラスコにセットする。
8、上部ポットを下部フレスコにきっちりとはめ込む。
9、器具をの上にセットする。
10、沸騰し、上部ポットにコーヒー液が上がりきったら出来上がり。

*コンロにセットするときは倒れないように注意が必要です。
*ポットの口からコーヒー液が飛び出すときがあるので気をつけましょう。
*水じゃなく最初からお湯をセットすると短時間で出来上がります。


フレンチプレスで淹れてみよう
コーヒーの持つ風味特性は、スペシャルティーコーヒーのように素晴らしく、印象度の高いコーヒーも、不快で、マイナスの印象度が高いコーヒーもそれらが持つ風味特性はすべて抽出液に溶け出す「コーヒーオイル」の中に凝縮されていると言われています。
この「コーヒーオイル」がどれだけ溶け出されるかにより、コーヒーの液体の風味は大きく異なります。
ペーパーフィルターはこのオイル分を吸着してしまいますので、やや風味が少なく感じられます。
ネルフィルターはペーパーより更にオイル分が吸着しやすいです。

1、フレンチプレスを湯通しして温めます。
2、粉を20g入れお湯を220cc静かに注ぎます
3、1分位したら蓋を装着し、表面に浮いている粉を少し沈めます。
4、そのまま3分ほど蒸らします。
5、時間になったら静かにゆっくりとプレスして粉を落ち着かせます。
6、温めておいたカップに静かに注ぎます。

*以前は粉を入れた容器にお湯を注ぎスプーンなどで攪拌していましたが、どうしても過抽出になってしまいますのでこれはやめたほうが良いです。
*液体は底のほうのは過抽出になっているので、液体を最後まではカップに注がないこと。
*使用後のフィルターにはオイルが付着していますので、洗剤で洗い、熱湯で臭いを取って下さい。


ネル

コーヒーを抽出するときに使う布のことです。
Flannel(フランネル)のネルの部分の音だけが残った言い方です。
フランネルとは、平織りまたは綾織の毛繊維で縮絨、起毛した柔らかい布という意味で、日本では起毛した綿を指します。

今はペーパーフィルターを使う方が多く(当店でもネルは使いません)あまり見かけなくなりましたが、まだまだ愛好者がおられるみたいです。
新しいネルを使用するときは水洗いやら煮沸などの手間がかかるし、保存の仕方も結構面倒ですので、そこが家庭で使う人があまり多くない理由かも知れません。

個人的な感想としては、ネルにコーヒーの成分が多く付着してしまい、柔らかい味、と言うか、あっさりとした味になるような気がします。
簡単に言うと、良いコーヒーも悪いコーヒーもそれなりの味になると言う事でしょうか。

・使用上の注意
新しいネルを使用する際は、糊分が付着していることが多いので、熱湯で10分ぐらい煮沸、または抽出したコーヒーや、コーヒー豆と一緒に煮沸し、糊分を取り除くきます。

・抽出方法
基本的にはペーパードリップと一緒です。
ゆっくり丁寧に抽出し、最後まで液を抽出しないように途中で外してください。
起毛側は外側にした方がより柔らかい味になるし、抽出後も洗いやすいです。

・保存方法
ネルの保存にはは細心の注意が必要です。
使用後はコーヒー粉を捨てて、コーヒーの脂分の付着及び酸化を防ぐ為にすぐにお湯で洗い、その後、布が乾かないように水に浸し保存します。
その際は、他のものの臭いが着かないように蓋の付いた容器を使用するのが好ましいです。
また、保存に使ってる水はこまめに交換しないとカビたり、臭いの原因になることがありますので注意して下さい。







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